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▲カトリーヌ・ド・メディシスの寝室(1階)。当時の大貴族の城には必ず国王夫妻のための居室が用意されていました。
© Photo RMN - © René-Gabriel Ojéda |
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ルネサンスというと私たちが想像するのはまず、イタリアの絵画や彫刻でしょう。しかしこの時代は、装飾美術が新たな性格をもつようになる時代でもありました。
中世、ルネサンス前期まで、王侯貴族は安全のためもあり、領土の視察を兼ねて各地を移動しながら生活するのが常でした。よって家具調度品も、主に櫃形のものなど、持ち運びのしやすいものが多かったのです。ルネサンス期になると、居城に腰を落ち着ける、という風潮が生まれ、そのために室内をより快適にするための装飾芸術が発達するのです。 |
| ルネサンス美術館はまさに、フランス語で言う「アール・ド・ヴィーヴィル(Art de vivre)」、暮らしの美学をテーマにした展示を行っています。絵画・彫刻のコレクションももちろん展示されていますが、それはむしろ室内装飾の要素としての存在価値を表わしています。 |
絵画館でもなく、ロワールの城の数々やフォンテーヌブローのように当時の様子を再現した城でもないこの美術館は、ひとつの時代のアール・ド・ヴィーヴィルをテーマにした、フランスでも珍しい美術館です。
館内では、かつての城主や国王夫妻の居室に展開された「典型的」なルネサンスの居室の様子を窺いながら、イタリアやフランス、トルコの陶器や、琺瑯(ほうろう)細工、タピスリーと、あらゆる形態の工芸品を鑑賞できます。ルネサンス、それは芸術が花開いた時代、大航海時代の幕開け、そして戦争の世紀。それらの品を通して、我々は、この時代の芸術の多様性はもちろん、新しい世界に向けられていった当時の人々の視点や、さかんに行われていた人々の交流の様子を目の当たりにすることができるのです。
チケット売り場を兼ねているブティックを抜けるとまず奥に見えるのが、当時の天井の装飾が鮮やかに残る礼拝堂、シャペルです。天井の中央にはアンヌ・ド・モンモランシーと妻のマドレーヌ・ド・サヴォワ(Madeleine de Savoie)の紋章が描かれています。 |
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▲礼拝堂のゴシック様式の天井(1階)。中央には、アンヌ・ド・モンモランシーと、妻マドレーヌ・ド・サヴォワの紋章が。
© Gabriella Pintér |
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▲南翼の北側ファサード。アンヌ・ド・モンモランシーの居室へつながるこの入口にはミケランジェロ作の《奴隷》が置かれていました。
©Gabriella Pintér |
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このスペースと一階の展示室では、企画展が開催されることもあります。
一旦外に出ると、フランスの城によく見られる正方形の中庭がありますが、中庭と言っても草木があるわけではなく、石畳を敷いたこの場所は、建物の各翼へと向かう入口の役割をしています。ここで目を引くのは、入口を背にして左手のファサードです。中央の扉の両側にあるのは、ミケランジェロ(Michelangelo Buonarroti)の有名な彫刻、《奴隷》の複製です。オリジナルはルーヴル美術館に保存されていますが、本来この未完の大作は、フィレンツェから亡命したロベルト・ストロッツィ(Roberto Strozzi)が、フランス王に贈り、それがさらにエクアン城に贈られたものだったのでした。17世紀にリシュリュー枢機卿(Le cardinal de Richelieu)が自分のポワトゥー(Poitou)の城へ移すまで、ミケランジェロ作の2体の彫刻はエクアン城の訪問客たちを入口で迎えていたのです。 |
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文:中澤理奈(Rina NAKAZAWA)
写真:美術館提供、ガブリエラ・ピンテール(Gabriella Pintér)、中澤理奈 |
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URL |
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所在地 |
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| Château d'Ecouen 95440 Ecouen |
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Tel |
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| 33(0) 1.34.38.38.50 |
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Fax |
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| 33(0) 1.34.38.38.78 |
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E-mail |
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開館時間 |
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夏期(4月16日〜):9:30-12:45、14:00-17:45 |
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冬期:9:30-12:45、14:00-17:15 |
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休館日 |
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火曜日
1月1日、5月1日、12月25日 |
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入館料 |
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※2008年1月〜6月30日まで常備展は入館無料。
詳しくはこちら→
一般:4.5ユーロ
割引料金(18歳〜25歳):3ユーロ
団体(20-30名):66ユーロ(要予約:33(0) 1.34.38.38.52)
※18歳未満は無料
※毎月1日は無料 |
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庭園 |
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| ※1月1日と12月25日を除き毎日入園は無料。 |
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夏期(4月15日-9月30日):
8:00-19:00 |
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冬期:8:00-18:00 |
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