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1836年生まれのエミール・ギメ(Émile Guimet)は古代エジプト、ギリシア、ローマ時代の地中海から中近東を経てアジアに至るまでの宗教博物館を作るという夢を抱いたリヨンの実業家でした。家業である化学産業で財を成した後に世界を旅して回ります。インド、中国、そして日本でもたくさんの美術品を収集したギメは、1879年にリヨンでコレクションを発表し、1889年にはそれらをパリに移して正式にギメ博物館が誕生しました。
その後、ギメと同様の情熱を持ったコレクターが集めた作品や、フランスがアジアに派遣した考古学発掘隊の収集品を所蔵することになり、コレクションは充実していきます。 |
| さらに古代エジプトなどのコレクションがルーヴル美術館に移管された代わりに、ルーヴルのアジア美術部門がそっくり加わり、ギメ美術館はアフガニスタンから日本に至るまで、五千年にも及ぶ歴史の中で生まれた美術品を集めた稀なる東洋美術のミュゼとなったのでした。 |
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アジアの歴史の中で生まれた信仰には多くのものがありますが、その中でも重要なものが紀元前5世紀にゴーダマ・シッタルダがインドで開いた仏教です。ギメ美術館でも仏教はアジア全般の宗教美術の中核をなす要素となっています。
美術館の探訪はまず仏教発祥の地、インドの展示室から始めましょう。インドは仏教以外にもジャイナ教やバラモン教が派生した土地で、古代、中世美術にはそれらの融合した姿が見られます。 |
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| ▲インド美術の展示室内観。正面は≪仏陀頭像≫。430〜435年・インド |
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官能的な宗教芸術品が多いことも大きな特徴と言えるでしょう。
その隣に広がるのがビルマ、タイ、カンボジア、ベトナムなどの東南アジアのセクションです。インドでは仏教はほとんど廃れてしまいましたが(人口の1%未満)、このエリアは現在でも多くの仏教徒が存在し、インドの影響を色濃く受けつつも静謐さを感じさせる仏像を多く生み出しました。 |
| ギメ美術館ではカンボジアで生まれたクメール文化のコレクションが特に充実しており、本国以外では最多数を誇っています。 |
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| 田中久美子(Kumiko TANAKA/文)/Andreas Licht(写真) |
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所在地 |
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| 6, place d'Iéna 75016 Paris |
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Tel |
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| +33(0)1 56 52 53 00 |
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URL |
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開館時間 |
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| 10:00-18:00 |
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休館日 |
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| 火曜日 |
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入館料 |
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常設展 一般:6.5ユーロ
割引:4.5ユーロ
(但し、第1日曜日は入館無料、他の日曜日は割引料金)
特別展 一般:7ユーロ
割引:5ユーロ
(但し、毎日曜日は割引料金)
特別展と常設展を含めた見学
一般:8.5ユーロ
割引:6ユーロ
※18歳未満、身障者、ジャーナリストは無料 |
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アクセス |
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| 地下鉄イエナ(léna)駅、トロカデロ( Trocadéro)駅、ボワシエール(Boissière)駅下車。 |
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