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| 壁画は三つのパートに分けられます。まず正面向かって左の壁面に広がっている戦争の場面。ピカソが最初に着手した部分です。右には古代の戦闘シーンのごとく、右手に血のついた剣、左の手には盾を持った男が馬車で駆ける様子が描かれています。盾からは奇妙な生物が幾つも飛び出していますが、これは細菌兵器などを用いる近代の戦争を表しています。馬が文化を象徴する本を踏みにじり、その向こうに破壊する男達の姿が影絵のように浮かび上がっています。 |
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| ▲戦争の部分。馬が文化の象徴である本を踏みにじっている。 |
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| ▲戦争の部分に描かれた、悪に立ち向かう平和の戦士。 |
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これらの悪に立ち向かおうとしているのが、左側に描かれている平和の戦士。正義を表す天秤と平和の象徴である鳩が描かれた盾を手にしています。
その反対側の壁に描かれているのが平和の情景です。この作品を描くにあたり、ピカソと当時のパートナーであるフランソワーズ・ジロー(Françoise Gilot)は「平和の時にできることは?」と自問したといいます。子どもが水と戯れたり、人々が草上で憩ったり、そんな穏やかな楽しみが描かれています。青は水、緑は草を表現し、自然の美しさ、また弱い存在である女性や子供の姿がここには見られます。白いペガサスは戦争の黒い馬との対比です。 |
中央の絵は最後に描かれたもので、1957年に付け加えられました。世界の四つのパートが一緒になって平和のシンボルである鳩を頂いているという図です。この四つのパートは地域とも人種とも解釈することができます。『戦争と平和』の壁画の総論ともいえる部分で、ピカソは普遍的な真理を分かりやすく表現しました。
ピカソがこの壁画を発表してすでに半世紀が経ちますが、世界はまだこの壁画を必要としています。20世紀の天才が込めたメッセージを、今こそ真摯に受け取らねばならないのかもしれません。その意味でも壁画1作品だけを展示しているこの美術館の存在は貴重なものだといえるでしょう。 |
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| ▲ピカソの平和への想いが込められた壁画の中央部分。 |
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田中久美子(Kumiko Tanaka/写真・文)
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所在地
Place de la Libération 06220 Vallauris |
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Tel
+33(0)4 93 64 71 83 |
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Fax
+33(0)4 93 64 50 32 |
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URL
http://www.musee-picasso-vallauris.fr/ |
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開館時間
<6月15日-9月14日>
10:00-12:15、14:00-18:00
<9月15日-6月14日>
10:00-12:15、14:00-17:00 |
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休館日
火曜、1月1日、5月1日、11月1日、11月11日、12月25日 |
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入館料
一般:3.25ユーロ
割引料金(16歳〜25歳):1.70ユーロ
16歳未満:無料
*毎月第一日曜は無料。 |
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アクセス
SNCFゴルフ・ジュアン(Golfe Juan)駅下車、バスでヴァロリス中心地、美術館まで約20分 |
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MMFのB1Fインフォメーション・センターでは、ヴァロリスのピカソ戦争と平和美術館に関するガイドやカタログを閲覧いただけます。 |

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