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ジョルジュ・ラビ美術館 林忠正 チェルヌスキ美術館 フランスで出会う日本の美
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02.林忠正 〜日本におけるフランス美術コレクションの父〜宮崎克己(美術史家)
日本初の西洋美術 コレクターの誕生 運命を変えた パリの万国博覧会 画家との交流を深める フランスでの日々 拡大するコレクションと 美術館創設の夢 散逸した 林コレクションと 後継者たち
拡大するコレクションと美術館創設の夢  
▲コロー《ヴィル・ダヴレー》1835-40年、石橋財団ブリヂストン美術館
 そのようにして林のコレクションは自然に膨らんでいったのですが、1890年代に入ると、彼は積極的にコレクションを拡大し始めます。その頃から彼は、日本の西洋美術愛好家たち、とりわけ日本の洋画家たちの参考になるような、同時代のすぐれたフランス絵画を集め、いずれ日本で美術館をつくろうという計画を心に抱くようになったようです。1890年代の画廊からの購入品については、林が買った際の領収書が残っていて、彼のコレクションの拡大がよく分かります。領収書は作家別に見ると37人のものがあり、その中の金額の多い上位5人は、ドガ、コロー、モリゾ、ピサロ、モネでした。この5人のうち、コロー以外は印象派です。
 印象派のひとつ前の世代の画家、コローは林のお気に入りの画家の一人だったようで、林コレクションが散逸したあとでも、彼がもっとも大事にした《ヴィル・ダヴレー》は家族の手元に残り、現在ブリヂストン美術館の所蔵となっています。
 
もう一人、ポール・ルヌアール(印象派のルノワールではない)という版画家を林はひいきにしていたのですが、ルヌアールの版画・素描200点のコレクションは林の死後、遺族から帝室博物館(現・東京国立博物館)に寄贈されました。  
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