| 子犬を象った印籠蓋づくりの蒔絵箱。マリー=アントワネットの漆器コレクションはその大部分が、オーストリア女王である母マリア=テレジアから受け継いだものからなりますが、この作品は王妃自身のコレクションです。1777年2月27日、491リーヴルで購入されました。金粉溜の地と、犬の斑文様を表す漆地の黒との対比が美しく、子犬の愛らしさが人目を惹く逸品です。犬の目はガラスに漆で瞳が入れられ、箱の内側は、梨の表面に似ていることから<梨地>と呼ばれる地塗りが施されています。台と箱は、もともとはセットではなかったと考えられます。 |
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ひねり文型の印籠蓋づくりの蒔絵箱。金銀を用いた薄肉高蒔絵の技法や、貝殻を用いた切金といった技法を用いて、2頭の鹿と紅葉のいる風情ある秋景色が表されています。さらに、箱の脇は金粉溜、内側は梨地で仕上げられています。
《犬型蒔絵箱および台》と同様に、フランス革命後の1793年に共和国政府に返還され、その後、ルーヴル美術館から、おそらく第二次世界大戦後にギメ東洋美術館のものとなり、1965年にヴェルサイユ宮殿美術館のコレクションに加えられました。 |